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宝物


f0238572_20373830.jpg ホントウは見せたくなかった・・・のだけど。
 これは、濡れ額と云うもので、世間で良く知られているのは、北大路魯山人の作などだろう。木材に文字を彫って、色を施したいわば木彫りの看板と言ったら分かりやすいだろうか。日本橋界隈などを歩いていると、時々老舗の軒先に見かけることもある。外にしつらえて雨に濡れることから、呼ばれるようだ。茶室の入り口などにも掛けてあることもある。
私の持っているこの濡れ額は、外には置かない。室内のしかるべき場所に据えて、愛でて一献傾ける。その為にあるのだ。
 一位というとても硬い銘木に掘られているのは、「心地忘機酒半酣」。唐代の詩人、白居易(白楽天と言った方が馴染み深いかもしれない)の『琴酒』という漢詩の一節。日本語で平たく言えば、“酒が半ば酣となるや心は巧詐(小賢しき)を忘れる”と云うことだ。と、偉そうに書いてしまったが、この文字を書いて下さった作家の佐藤隆介先生が御親切に付けて下さった注釈の引用である。先生の素晴らしい字を彫り、色を載せて下さったのは双龍屈のお二人だ。裏付けもちゃんと彫刻が施されている。
f0238572_21293478.jpg 左上に「為昭庵」とピンク色の銘が入れてあるが、これは篆刻印の最上級の石材である鶏血石の粉を集めたもので彩色されている。
 こんな素晴らしい濡れ額を賜った幸せを独占し、仕事の後にちびちびと杯を傾ける時の快感は、とても筆舌に尽くしがたい。書かれている詩の一節と超カッコイイ字が好きでたまらない。そしてやがてこの世からおさらばする時が来たら、これだけは一緒に火葬してもらうつもりでいる。私の宝物なのだ。
・・・だからそういうことで誰にも内緒にしておきたかったのだが、他でもない虎魚の愚息様の「濡れ額のアップも見たいな」という一言で、涙を飲んで公開させていただいた。大変遅くなりました。
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by oishiimogumogu | 2011-05-28 21:57 | その他

お気に入りにのマグカップ

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藤井敬之作マグカップ 

 こんな素敵なマグカップを手に入れた。ダイヤ格子にパステルカラーがとてもモダンな雰囲気でとても気に入っている。先日、上大岡の京急百貨店で開催されている陶芸家の藤井敬之作陶展にお邪魔した。いろいろ楽しいお話も伺うことが出来てとても楽しいひと時だった。
 

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by oishiimogumogu | 2011-05-28 19:58 | 器・食器・調理器具

天ぷら遠足


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 なにより食べることが好きな仲間と葉山に向かう。勿論、『江戸前天ぷら 葉むら』で天ぷらを食べるためである。なにせ遠くて、行きたい行きたいと思いつつなかなか行ききれない場所にあるだけに、想いは一入だ。
 遠足気分でグリーン券を買って、悠々と逗子まで向かう。私以外は初めてなのだけれど、旨いものを食べに行くとなれば、足枷のない二人の御仁は遠路はるばるも当たり前のような顔で、電車に揺られている。車中は喰い物談義で盛り上がり、話に花を咲かせている間にもう逗子駅だ。そこからさらにバスに乗り、久留和海岸のバス停で下車。いつもは、車だが呑みたいし、季節もいいので電車にした。一杯目のビールの後は、Oh!Henlyと決めていた。

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鞘巻海老は3本。海老の頭も3つ。一本づつ、塩、天つゆ、レモンと楽しむ。

 我々が到着したのは、丁度昼の12時だった。店内にはまだ客が一組だったが、あれよあれよという間に予約の客で満席になってしまう。飛び込みのお客は、丁重に断られていた。遠くても不便でも、いい店には客が集まるものだ。因みに近所に住むタレントのピーターも常連だという。


左:海老のすり身、大葉はさみ 右:白鱚
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左:椎茸、鯛のすり身のせ 右:雲丹の磯部

 突き出しの後、天ぷらが出てくる。まずは、海老。やっぱりうまい!香ばしい胡麻油の香りをほんのり漂わせ、柔らかくぷりぷりの海老が、サクサクの衣をまとっているのだ。次に、海老の頭。海老しんじょう、キス、椎茸、雲丹・・・いつもは寿司屋でお目にかかるような抜群のネタが、主人の手によって素晴らしい天ぷらに揚がる。「うまい。うまい。」「お~、これはうまい。」「うそみた~い。」と、一同は驚嘆の声を上げながら、次々に平らげて行く。


左:山菜。鱈の目、こごみ、釣鐘人参 右:蛤(ミディアムレア)
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左:鮑 右:平木


 中ほどは、まさに春のネタ。山菜には「この苦みがたまらな~い。」と、良い香りまで味わえる。そして、貝類。驚きのミディアムレアの蛤。1.5cmの厚さの鮑。歯ごたえ最高の平木。「こんな蛤は、初めて食べた!」「この鮑、ヤバっ。」「平貝って、こんな上品だったけ?!」そんな会話というかつぶやきというか、ひとつ出てくるたびに驚嘆する。
 ビールから酒へ、他の二人は鄙願を、私は決めていた通り、Oh!Henlyをいただく。天ぷらにもばっちり合う。

 
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左:こしあぶら 右:薇

 貝の後は、再び山菜へ。この日だけで、(後でもう一品出る)6種類の山菜が出されたが、釣鐘人参を私は初めて食べた。御仁達も種類の多さに驚いていた。


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左:銀宝(ぎりぎり間に合う) 右:琵琶湖の天然鮎


 さて、宴酣にして、出ました。銀宝が・・・!そして、天然鮎も!まず、銀宝。本当に短季決戦の磯魚だけに、出してもらってラッキー(実は、ウチらだけ)だ。もっちりした食感にほんのりとした香りを味わう。甘い。そして、鮎。この上品な苦みは何なのだ!鮎は、いつも寿司屋で四万十産のものを食べているが、琵琶湖の鮎は全く別の味だ。鮎は、食べる物の味なのだ。四万十のは、岩海苔を食べているせいで、香りが強い。それに比べ、琵琶湖の鮎は、淡白で香りは然程強くないが、爽やかな鮎特有の上品な苦みがある。
 銀宝も鮎も食べながら「うまい」しか言えなかった。


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左:山独活 右:あおり烏賊左:月山筍 右:穴子 


 三度、山菜の登場。次はあおり烏賊。このもっちりした歯ごたえと甘みにしびれる。私は、烏賊好きなのだ。三人の中で一番少食のM氏がそろそろギブアップかと思いきや「やるときはやる!」と、言いながら平らげて行く。
 月山筍は筍好きの私のリストにも無かった珍しい筍。筍特有の歯ごたえは、小さいけどしっかりある。3年前の山形への旅を思い出す。「これは、うまいね~」そう言いながら、子供のように筍を頬張る夢8氏。
 そして、穴子。肉厚の立派な穴子だ。銀宝と比べると、やや脂がのってしっとりしている。甘みのあるプリプリの穴子だ。私は、銀宝をレモン塩、穴子を天つゆに浸けた大根おろしを乗せて食べた。

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左:愛知の極太アスパラ 右:〆のご飯は、お決まりの大星丼。大根おろしをたっぷり乗せてお茶浸けにする。


 天ぷらの幕引きは、極太の瑞々しいアスパラだ。薄衣に包まれて、これがまた旨い。アスパラ特有の香りがほっとさせる。そして、最後の大星丼。大きめの小柱の天ぷらをご飯の乗せ、花錦戸の松の葉こんぶが散らしてある。大根おろしをさらに乗せ、お茶づけにする。天ぷら屋の〆としては、右に出るものはないであろう。矢鱈旨い。連れの二人にも大好評だ。

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 デザートのシャーベット。葉むらのシャーベットは手作り。この日は、8種類位あって、3つ選んだ。と、いうか満腹状態のM氏が、権利を1個譲ってくれた。苺は思い出せるが、後の2個が思い出せない。はっさく?だったかな・・・味は覚えているけど、果物の名前を忘れてしまった。いつか、このシャーベットは全部制覇したい願望が、私の中にある。
 こんなこと言うと、「ウチは天ぷら屋だっ!」と怒られそうだが、ネット販売したら、口コミで全国から注文が殺到しそうなくらい旨いのだ。
 ・・・こうして気がつくと2時間が過ぎていた。まるで夢のようだ。あんなに食べたのに、M氏が何度も強調していたが、胸やけは全くない。我々は、其々の心に大きな満足抱え込み、海辺を少し散歩してからバスに再びバスに乗った。

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by oishiimogumogu | 2011-05-24 22:42 | 旨い店

道具バカ⑥

 また少しあいてしまった。実は4日程前に、更新出来たはずだったのが、いきなりのフリーズでUPできなかった。気を取り直して書き直すなんて根性がない。それでそのままだらだらと日を送ってしまった。
 朝からドバドバと降る雨。漸く観念して、書き直してみる。

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 辻調理師学校の日本料理の原田先生が「究極の土鍋」と絶賛していた圧力土鍋が実は私の手元にある。単なる“土鍋”ではなく、“圧力”がつくのだ。考案したのは、信楽の雲井窯の中川一辺陶先生。洞爺湖サミットの会食の席には、先生の作品が数多く取り上げられている。そんな中川先生に恐れ多くも一点焼いていただいた。
 ちょっと、変わった形をている土鍋である。材料と出しを入れて、蓋をして鍋の淵の溝に水を注ぐ。沸騰すると、注いだ水がウォーターシールになり密閉する。鍋の中は湯気の圧力がかかって、素材をふっくら仕上げてくれるのだ。
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 この鍋はもちろんご飯を炊いても当然おいしい。でも最近ハマっている、こんな蒸し料理に使ってみた。 (この土鍋には、実は蒸し台もついている。鍋に2~3センチの水を張り。その上にこの蒸し台をセットして使う。)
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 まず、大根や人参を千六本に切って、豚バラの薄切り肉で巻く。それをこの鍋で蒸す。
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 今回は大根と人参だけだが、細めのアスパラガス、小松菜と油揚げ、カブやナスを同じ要領で肉巻きにしても旨い。
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 淵の水が沸騰して、蓋がカタカタ振動し始めたら、1分弱で火を止め放置。火を止めてもしばらくはカタカタ鳴っているが、しばらくすると静かになり、プシュと音がする。それで出来上がり。

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                                 皿:中川自然坊作朝鮮唐津角皿

 土鍋の優しい圧力のお陰で、あまりにも上手い具合に蒸し上がる。竹の蒸篭もあるが、比較にならない。野菜も肉もぷりぷりなのだ。できた肉巻き蒸しは、おろしポン酢が合う。こういう蒸し料理は、素材の持つ旨みがたっぷり味わえることがいいのだ。不思議なのは、肉の脂もかなり落ちているのに少しも物足りない感じが無い。爽やかなおろしポン酢の風味が手伝って、10個くらい平気で食べてしまう。

 蒸し台の下には、野菜と肉のエキスが溶けだしたスープが出来ている。翌日見ると肉の脂が白く固まって浮いているので、これだけを取り出して捨てる。スープに白ワインを足し、こんがり焼き色がついた鶏もも肉、大根、じゃが芋、玉葱、人参などを大雑把に切って入れ、蒸しもの同様にウォーターシールでポトフを煮る。
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長い時間煮込まなくても、ほくほく野菜の上手いポトフになる。塩加減は最後にする。好みで、ドライハーブを少し散らす。
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 このポトフのじゃが芋の上手いことと云ったらない。まるでベルベットのような舌触りだ。いい加減な料理なのに、ちょっとばかり味は本格的。

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by oishiimogumogu | 2011-05-24 15:45 | 器・食器・調理器具

野菜料理に舌鼓


 このごろ、野菜料理の真髄に迫りたくなった。いや、それ程だいそれた事じゃなく、旨い野菜が食べたくなったと云う事なのだが・・・
 
 いわゆる「野菜の煮っころがし」的な料理は、作るのも食べるのもあまり得意ではない。なんでも甘辛くしてしまっては、本来の持ち味が分からないし、風味も半減するような気がするのだ。それに酒と合わない。
 それにもう一つ、個人的な(下らない)理由もある。煮物はたまに実家に行くと、口うるさい母親が鍋の中から出して来る。煮物こそ「おふくろの味」と、信じている母親を尻目に、私は殆ど箸を付けない。
 親不孝に聞こえようとも、鉢に盛られた母の得意料理である煮物を見ていると、「いい歳して、そんな恰好で。」だの「いつ電話してもいないけど、どこに遊びにいっているのだ。」だの、そうして仕舞には必ず「オマエはお父さんに似て、本当に・・・○○なんだから(○○は、日替わり)。」というような小言まで食べさせられるようで、引いてしまうのだ。
 好きで似ているわけではないが、お父さんに似るのが嫌だったら、何故、オヤジとの子供を産んだのか、ワケが分からない。

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 そんな訳で、煮物以外の野菜料理と云うと、どうしても付け合わせかサラダというイメージが強く、メイン料理としてはあまりピンとこなかった。
 どころが、下北沢に、この店を見つけてから野菜に対する認識がかなり変わった。野菜料理は十分メイン料理になりうる。料理の仕方で、肉や魚が少しでも物足りなさを感じることはないのだ。
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 季節の野菜料理を得意とするこの店では、当然野菜の皿が多くを占める。どの皿の料理もまず彩の豊かさに驚かされる。野菜達は、こんなに美しい色だったのかと。
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 そして味だが、創作和食のジャンルに入るこれらの料理は、手を加え過ぎることがなく、野菜本来の味をうまく引きだしている。野菜には、しっかりした味があり歯ごたえがあり香りもある。
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 季節野菜の煮浸し、新じゃがとじゃこのかき揚げ、新玉ねぎの摺り流し、そんな料理の背景に水や空気、そして土や太陽の存在を微かに感じる。私にはそれが料理人のウデと潔さなのではと、なんとなくと思えてくる。
 料理人は、大塚の『なべ家』で修業をした女性だ。カウンターの中で忙しく動きまわる中にも実に丁寧に素材と接していることが見て取れる。料理は決して派手ではないが、野菜の彩を見事に取り入れて、目でも十分楽しめた。

 店の名前は『七草』小田急線、井の頭線の下北沢駅から歩いて7~8分。住宅街の隠れ家的な落ち着いた佇まい。実は、気に入ってひと月の間に2度も行ってしまった。

★写真は2回分。お酒は日本酒、ワイン、オリジナルカクテル、焼酎各種。料理はお任せコースのみで¥5000。予約時に、食べられないものなどは聞いてくれる。

いい感じだ
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by oishiimogumogu | 2011-05-16 18:01 | 旨い店

プロ風にパンを焼く


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 少々旧式ではあるが通販生活で購入したホームベーカリーは、時々何とも言えない、いいにおいをリビングに充満させ、旨いパンを焼いてくれる。ただ、粉や材料の配合で30種類くらいのパンが焼けるのに、未だにレシピブック1ページ目の山型食パンしか焼いたことはない。長いことそうだった。
 それが最近、ホームベーカリーで焼く以外にもパンを焼いてみたいと思うようになり、パン教室に出入りしている。ここは、現役で本物のパン職人が、自分たちが焼いている通りの材料や焼き方で、作り方を習えるちょっと珍しい教室だ。勿論、焼くのも店の窯だから業務用。それでは現実的ではないと思うかもしれないが、ちゃんと家で作る場合のアレンジポイントも教えてくれる。
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 この日のメニューは、角型食パンとベーグルだ。
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 ベーグルは昔食べて、好きになれなかったのでそれ以来、口にしていなかったが、ここで教わったベーグルに信念を180度修正した。バサバサで風味も何もないと思っていたが、教室で教わったのは、モチモチと弾力がありとても香りが良い。
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 角型食パンは、パン型に蓋を閉めて焼く。焼いている時の膨らみが蓋によって遮られ、その為、目が詰まって均等なパンになる。前日から中種を作っておいて、焼く前にイーストやバター等を加えて捏ねる。中種という仕事をすることで、味に格段の差がつく。
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 この日は、男性2名、女性4名が参加していた。パンの製造過程で、生地を発酵させる時間と焼き上がりを待つ時間は不可欠である。そういうベンチタイムに聞く、家で焼いた時の様子を聞いたりするのも結構参考になるし、先生からは業界の裏話なども飛び出したりして楽しい。
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 焼き上がって来たパンは、なかなかうまくいってはいるが、やはり先生のはレベルが一段上だ。
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 私のパンもかくのごときに焼き上がった。先生から全員の作品について、上手く言った点や改善点などを批評してもらう。ひとことひとこととても興味深いことばかりだ。例えば、角型食パンの角が白くなるのは、生地に勢いが無かったからだとか、ベーグルは両面均等に茹でないと、焼き上がりに表面に皺が寄るなどだ。
 批評の後は、コーヒーを淹れてベーグルのサンドイッチを試食。量産系のロースハムではなく、手作りパストサラミと農園野菜のレタスにトマト。パンも中身も格別旨かった。
  焼いたパンは持ち帰れる。この日は、ベーグル6個と食パン3斤分。参加費3千円。持ち物は小手拭きとエプロンだけ。それでこんなに楽しめれば十分元が採れると云うものだ。持ち帰ったパンは食べきれない分を少しお裾分けしたのだが、大好評であった。
 
 機会を見て、忘れないうちにやってみなければ・・・


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by oishiimogumogu | 2011-05-14 13:27 | つくろうシリーズ

五月雨


 たまの休みなのに雨だ。まあ、雨でも晴れでも関係なく腹は減る。顔も洗わずにFMのスイッチを入れ、眠気の残る体にあちらのコトバの曲を取り入れる。
 半分液状化した脳みそに鞭を打ち、銅鍋で牛乳を沸かし、チャイを作る。熱々は苦手なので、適温になるまで暫く待つ。
 その間に新聞を取り行く。2~3の記事を読む間にチャイが丁度よく仕上がる。
 冷蔵庫からケフィアヨーグルトを取りだしてきて、とりあえずのブレックファースト。だらだらとヨーグルトを食べながら、チャイを飲み、ぼうっと今日は何をしようかと思いを巡らす。
 
 さて、本日することは何か。まずは昼に何を食べるか、それを考える。探しに行くとずわい蟹の脚の缶詰めがあった。先日、届いたばかりの桜エビとかま揚げしらす、生青海苔が冷凍庫にしまってある。
 「ズワイの脚を茶碗蒸しにでもしてやるか。それから焼津からきたこっちは炊き込みご飯にでもするか。新叶のアレ、旨そうだったし・・・」
 そうと決まったら、米を精米機にかけ、材料をかき集めて、凍っているのもを自然解凍する。あごと昆布で出しを取り、塩を少々加え冷ましておく。茶碗蒸しの下ごしらえだ。精米が終わった米を研ぎ、良く水気を切ってから釜に仕込んで、水を加えて1時間程寝かせておく。
 その間は撮り溜めてあった『スタートレック エンタープライズ』を見る。相変わらず面白い。

 見終わった頃には、凍った桜エビたちは解凍状態になり、米も炊くのにちょうどよいころ合いだ。今日は、羽釜で炊いてみることにする。炊く前に水加減をして、昆布を1欠けと醤油少々を加え桜エビ、しらす、青海苔をちりばめ米を炊く。大体15分で炊きあがる。火を止めて10分蒸らしたら出来上りなのだ。米を炊いている間に出し汁と卵を会わせてシノアで濾してから、器に注ぎカニ脚と百合根を入れておく。蒸し器は圧力土鍋にする。
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蓋をして中の湯が沸騰してきたら火を止めて放置だ。
 こんなにうまそうにできた。圧力土鍋を使うと卵のふわふわ感に磨きがかかる。わが好物の百合根もほくほくで旨かった。
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 そして、ごはんはこんなふううに炊きあがった。
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 生桜エビのほのかな香り、と豊かな歯ごたえ、かま揚げしらすの爽やかな塩味、そして青海苔の彩と磯の香りが三位一体となっている。薄味くらいがちょうどよく、春の瑞々しさをそっくりいただいた。

献立は、桜エビとしらす、青海苔の炊き込みご飯。ずわい蟹の脚と百合根の茶碗蒸し。おろしポン酢。湯葉の澄まし。
 
 


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by oishiimogumogu | 2011-05-11 15:24 | 日々の食卓

これでいいのか?

 一時期ほどではないが、相変わらず義援金を募集しますというCMがテレビを見ていると流れる。ニュースでも、芸能人やらスポーツ選手らが表看板になり義援金を集めている姿がひっきりなしに流される。被災した人たちのことは他人ごとではないと思う気持ちが、誰にでも多かれ少なかれあるだろう。様々な支援の中でも義援金の寄付というのが、一番手っとり早く誰にでも出来ることだ。私も寄付をした。大金は持ってないのでほん少しだが、チリも積もれば山となるもので、聞くところによると既に1千億円を超えているそうだ。
 その義援金だけど、どこにどのように分配あるいは使われているのかよくわからない。必要とされる所にあるいは人々にちゃんと渡っているのだろうか・・・それが見えないのだ。すずめの涙ほどの義援金に見返りを求めていはいないが、せめて被災者の役に立っているのを見届けたい。そうでないと、寄付する方も長続きしないではないか。それなのに毎日報道されるニュースの中に探せないでいる。

 最近、見つけたブログ。タイトルは今日の風~東北関東大震災~父と母を亡くして。悲しいインパクトがある。3.11に自ら被災してその体験が綴られている。マスメディアを介しての報道とは、全く別の目で被災生活を描いている。地震当日から始まる手記からはそれがリアルでストレートに響いてくる。だからこのブログを直視するには勇気が必要で、のめりこまないようにしないと、ちょっと自分もヤバイ。
 そう云う訳で、以前からここで紹介しようか迷っていた。しかし、義援金・・・なにかおかしいと思い始めた今日この頃、人々がいろんな想いで寄付したお金をこういう被災者に直結した支援に使ってほしいものだ。そう思って、紹介してみた。
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by oishiimogumogu | 2011-05-11 02:16 | その他

なんだかなぁ


 本日は、夜から目黒の寿司屋で怪しい会合がある為、朝昼兼食にする。つまりブランチだ。外は雨で、買い物など行く気分でもないから、仕事しながら冷蔵庫を物色。厚揚げやら小松菜やら筍の水煮やらがちょこちょこ残っている。生姜と大蒜の微塵切りを太白ごま油で炒め香り付けしたら、鶏もも肉と適当に切った材料を炒め、豆板醤、醤油、オイスターソースをちょっとづつ加え炒める。塩コショウで味を調えて出来上がり。少しだけ残っていたご飯をレンジで温めて皿丼にする。
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 ささっと出来てなかなか旨かった。

 しかし、これを書く前にhachiyamateiさんを覗くと、どうも昼飯のコンセプトは同じだったようで、笑ってしまった。


こんな日は・・・
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by oishiimogumogu | 2011-05-07 14:47 | 日々の食卓

謝辞・春の椎茸と土平さんの器を愛でる夕べ


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 新潟の米農家Tさんより心づくしの椎茸が届いた。50個は有にある。「春の椎茸は肉厚でおいしいよ。残して干しておけばいいから」と、そう教えてくれた。ところが少しお裾分けをして、いくらか煮物にし、それでもまだ15個ぐらいあったので、それをフリッターにしたら、これが後を引いて、次々と箸が進み(写真を撮るのも忘れて)、干椎茸までいきつかなかった。
 
 フリッターは、西洋風の天ぷらで、衣を作るとき卵黄と粉と水を混ぜ合わせておいて、別に卵白を角が立つくらいまで泡だてて、それをサックリと混ぜ、ネタにまぶして揚げたものだ。ソースは好きなドレッシングで良いのだが、この日は思いついてマヨネーズにナンプラーと胡椒を混ぜたものを使った。揚げものではあるが、素材自体がノンカロリーなので、そこそこヘルシーな感じがある。自分で言うのもなんだが旨かった。
 こんな丹精込めた椎茸をいただき、有難うございました。(また来年も宜しくお願いします)

 
 同じく写真を撮ってないのだが、縁あって大変貴重な焼き物を数多く所有する御兄弟のお宅へ招かれた。お手料理を沢山用意して待っていて下さり、その料理を惜しげもなく素晴らしい器に盛り付けていただいた。なまじの焼き物好きにもその価値たるや息をのむほど。
 「こういうものは、使わなけりゃイミないし・・・」と、平然としておられる。お言葉に甘えて、私は図々しく、ぐい飲みを二つも選んで、素晴らしい酒注ぎからお酌していただく。酒も料理も絶品で、つい調子に乗って飲みまくり、喰いまくった。ワイン煮の肉、バラの角煮、焼き肉、お造り、ちまき・・・
 そして、話もまた楽しく、道具バカの私が身を乗り出すような包丁や銅の鍋の数々が登場し、あっと云うまに夜が更けていた。どれだけ楽しく口福な時間だったことか。それなのに、後に膨大な洗いものを残してお暇して来てしまい、全く申し訳ないことをした。お手伝いしたかったのだが、酔っていて手も足も出なかったのだ。
 そういう行儀のなっていない私なのに、なんと来訪の記念にと、桐材で作ったお手製の名刺入れまで下さった。実はこれ、前に見て欲しくてたまらなかったものだ。だから嬉しいと言ったらない。
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 今度、私に会う人がいたら、この名刺入れの自慢を聞かされる羽目になるだろうから、御覚悟を。

 最後ですが、お招きいただいた双龍窟のお二人とお誘いいただいたhachiyamateiさんには、感謝の意以外に思いつきません。そして初めてご一緒させていただいたK様、楽しゅうございました。多少の醜態(後半、襲ってくる睡魔の誘惑と戯れてしまった・・・)もあったことかと思いますが、どうぞお許しください。そして本当に有難うございました。


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by oishiimogumogu | 2011-05-07 00:59 | 日々の食卓


酒・食・器そして旅のたわごと・・・


by oishiimogumogu

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男の手作り燻製 ― 自慢の肴で今宵も一杯

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