蕎麦屋酒

 最近、ある方のお導きで、蕎麦屋で酒を呑む楽しさを覚えた。まあ、蕎麦屋もいろいろあるのだろうが、蕎麦前にいただけるつまみのグレードが高い。加えてよい地酒を置いていたりする。そして、当たり前だが蕎麦屋だから、〆の蕎麦も当然、ぴしっと決まっている。そういう蕎麦屋を何件かご享受いただいている。
 ひとしきり飲み食いした後、ほのかに香り立つようなせいろをまずは返しなしで一口。塩で一口。そして返しを絡めてすする。次は山葵を少々・・・などと、味わいの変化を楽しむ。蕎麦好(酒も料理も大好き)きには、たまらないのだ。

 蕎楽亭。この日は、またまた数寄者?達と修行中のそば職人が集って、つまみと酒を交互に頼んで、食い物談義に花を咲かせた。
 冷やし茄子、鱧子の煮凝り、味噌田楽、鴨焼き、出し巻き卵、天ぷら・・・どれも丁寧に作ってある。ほんのかすかな甘みを感じる料理は、会津の郷土色からきたものだろうか。優しい味わいである。
 
蕎麦屋酒_f0238572_1651446.jpg
 ここは飛露喜があるので嬉しい。央もいい酒だ。・・・この辺までは良かった。成り行きで日本酒のチェイサー代わりにに焼酎を飲んでたら、店を出て頭がふらふらした。とても一気に駅まで行けないので、「少し休んでから帰るから、先に行ってて・・・」と、伝えると「ああそう、ぢゃあね」と行ってしまった。二人とも五十番で肉まんを買うことしか頭になかったらしい。私なんざ、肉まんの魅力に比べたら、取るに足らないものなのだ。

 蕎麦屋だからと云って、蕎麦を食べるだけが能ではない。蕎楽亭の変わり種、カレーうどん。以前から興味深々である。いかにも旨そうなのだ。
 と、云う訳でこの日はカレーうどんにトライ。透明感のあるモチモチの麺。あっさりしているけど、出しとスパイスが効いたカレーだれ。ネギ好きには堪えられない程の大量の万能ネギ。その上からさらに、すりごまがたっぷり。どこからどう食べても旨かった。これはなんとしても、もう一度食べに行くつもりだ。
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     左:鴨なめこそば 右:カレーうどん
by oishiimogumogu | 2010-09-08 17:00 | 旨い店


酒・食・器そして旅のたわごと・・・


by oishiimogumogu

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